中底・裏材
tmz
靴の手引き各種
靴の素材は、古代から使われてきた天然皮革をはじめ、近代化学が生み出した人工皮革、各種布、ビニール、ゴムなど、種類は多彩であるが、本格的な靴となるとやはり天然皮革が主流となる。
天然皮革の種類
甲材から靴の良し悪しを決める場合、光沢やキズで、靴を選ぶことができるが、もうひとつ方法がある。それは甲材と底材の関係だ。フォーマルな靴で、ハードな甲材を使用しているものは、底材もハード。カジュアルな靴でソフトな甲材を使用しているものは、底材もソフト。というように、ハード・オン・ハード、ソフト・オン・ソフトの靴が「かえり」などの点であしの為の良い靴といえる。
革はなめしと仕上げ方法により、さらに分類される。
ぎんつき | カーフ・キップなどは美しいぎん面をこわさないようにクロム鞣しと本染めを行なう。 |
ガラス | カウ・ステアはクロム鞣ししてから、ガラス板に張りつけて乾燥させ、表面にバフ(サンドペーパーでこする)した後、顔料と合成樹脂で膜をつくる。 |
型押し | なめした成牛革やピッグスキンの表面に高圧プレスの熱処理で型をつけたもの。 |
起毛 | ぎん面や裏面をバフしたもの。 |
スエード | 仔牛、成牛、山羊、羊などの革の裏面をベルベット状に仕上げた革。 |
ベロア | 成牛の裏側をバフしたもので、スエードよりも毛足が長い。 |
ヌバック | 牛革の表面をごく軽くバフし、ビロードのような感触に仕上げたもの。 |
バックスキン | 本来は雄鹿の革を起毛させたものだが、牛、羊、山羊等の表面、裏面をバフしたものを含む起毛した革の総称。 |
その他 | 「しぼ」「エナメル」「オイルドレザー」などの仕上げがある。 |